KYOCERA 近未来story 中川翔子のG<ギザ>サイエンス! JOLF AM1242/FRIDAY 24:30〜25:00 ON AIR! メールはこちら
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今週の研究内容
090327.九州大学大学院/味覚を測る
最近の研究内容
090320.東京理科大学/アポトーシス
090313.京都大学大学院/プラナリアの不思議
090306.筑波大学大学院/体性感覚メディア
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京セラ 株式会社
株式会社 日経サイエンス
研究内容
参加ゼミ
2008.07.11 放送
九州大学理学府 地球惑星科学専攻
流体圏・宇宙圏科学講座
湯元 清文 研究室
情報社会における宇宙空間の利用は既に実用段階に入っており、近い将来、宇宙は人類にとってより身近な生活圏となるだろう。
過酷な環境である宇宙空間をより安全に利用するため、湯元研究室では地上や人工衛星で観測されたデータを理論やシミュレーションと併せて解析し、オーロラを含む地球近傍のプラズマ環境を理解・予測する「宇宙天気研究」を行っている。
また、国際的な観測プロジェクトにも参加し、学生を含め世界を駆け回っている。
本日の研究レポート
オーロラは太陽と地球とのプラズマコラボ!

やぁ、博士だよ。皆は最近どんな生活かね。
夏がグワングワンと熱い気分を盛り上げる季節だ。夏と言えば太陽だの。
ワシはこの6月にイタリアのシチリア島という島に行って来たのだが、
(中川君はこの7月にロスアンゼールスに行っておる。インターナショナルな
番組ではないか。)
そこでも気温は30度を超えており、太陽さんはどこでも同じだのぉと感心した。
太陽。まさにそれは万物の母ではあるが、同時に優しいだけが母ではない。
時に子供であるわが地球に対して厳しい視線を送るのも母の務めなのかもしれぬ。
そんな意味で今夜の研究だ。
太陽は太陽風と呼ばれるプラズマを放出しているのは、この番組のリスナーなら
ご存知だろう。その太陽風を利用して帆船を作ろうとする研究者たちも来てくれた。
この太陽風は地球上を取り巻く大気などによってわれわれ人類に甚大な被害を与える事は
あまりないのだが、宇宙空間に存在する人工衛星や国際宇宙ステーションなら
そうはいかぬ。放射線などの「ちょっと怖いもの」も飛んでくるからな。
今回登場してくれた九州大学理学府・地球惑星科学専攻・湯元清文研究室では、
そんな宇宙という空間における安全性の確立に寄与する、プラズマ環境を研究している。
池田 昭大(いけだ・あきひろ)さん
藤本 晶子(ふじもと・あきこ)さん
徳永 旭将(とくなが・てるまさ)さん
3人が、素人の中川君やワシたちにも色々と教えてくれた。まりがとう。

太陽爆発と呼ばれる、太陽から大量のプラズマが放出される現象は、時に人工衛星を
ぶっ壊したり、GPSや携帯電話を使えなくしたりする。しかしそれを予測することが
出来れば対応は可能だ。彼らの大きなテーマの一つは、そこにある。
また同時に、宇宙の神秘とも言えるオーロラもこのプラズマによる現象である。
徳永君などはこのオーロラを研究しており、綺麗な綺麗な映像を見せてくれた。
(しかし、中川君はコワス!コワス!と言っておった。)
空全体がまるでビームの乱舞のように光り輝く風景。中川君はこれを見ながら
「もしもこんなの見ちゃったら、世界の終わりだと思う。」と言っておるが、
それ位に衝撃的ではあった。地球や太陽という存在に対して我々、たかだか数十年しか
生きられぬ人間の小ささを改めて感じる気がするの。

彼らはまた、世界中を飛び回ってプラズマの観測を行う機械を設置している。
池田さんなどは『生まれて初めての海外旅行がロシアのカムチャッカ半島』という
実に渋いパスポートを持っておるのだ。
今後も世界中を駆け回って設置を続けていくそうで、その予定の地図などを見せて
もらったが、いやはやまさに彼らにとっては地球と言う存在は小さいんだの。
宇宙を見据える若き科学者であれば当然かもしれぬが、中には危険と呼ばれる国もある。
是非是非、安全にだけは気をつけてがんばってくれい。
藤本さんは、将来の目標が国際人と言っておったが、もう既に国際人じゃぞ。

さぁて来週は、宇宙から打って変わってインターネットやコンピューターの世界で
ギザな研究を行っている科学者たちの登場だ。
楽しみギザ。