KYOCERA 近未来story 中川翔子のG<ギザ>サイエンス! JOLF AM1242/FRIDAY 24:30〜25:00 ON AIR! メールはこちら
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京セラ 株式会社
株式会社 日経サイエンス
研究内容
参加ゼミ
2008.07.04 放送
京都大学大学院 人間・環境学研究科
相関環境学専攻
松井 正文 研究室
誰もが一度は目にしたことがあるカエルやイモリ。しかしそのつぶらな瞳の奥には未だ多くの謎が隠されています。松井研究室では両生類(カエル、イモリ・サンショウウオ、アシナシイモリ)の自然史全般、特に系統分類(類縁関係や過去にその生物が辿ってきた歴史の推定、新種の記載など)について研究しています。メンバー達は日本国内や東南アジアを主なフィールドとして、対象とする両生類の形態(見た目)や生態(暮らし方)、遺伝子の情報をもとに、未だに明らかになっていない両生類の多様性の実態とそれを生み出した要因について調べ、得られた成果を生物多様性の保護・保全に還元することを目指しています。
本日の研究レポート
中川翔子史上初、サンショウウオとの触れ合い!

両生類。それは、脊索動物門脊椎動物亜門両性綱
(せきさくどうぶつもん・せきついどうぶつあもん・りょうせいこう)
に属する動物を総称する。今から4億年前に、はじめて陸上生活を始めた
脊椎動物と言われ、両生類の名前から、水中と陸上のどちらでも
生きていける動物と考える人が多いかもしれない。しかし本当は、
「水と陸地と双方の環境が必要な動物たち」と言った方がよい。
20世紀後半、両生類はその多くの種が絶滅していった。
原因は言うまでもなく地球環境の急激な変化だ。そして悲しいことに
その環境変化を引き起こしたのは我々人類である。

京都大学大学院・人間環境学研究科・相関環境学専攻・松井研究室。
今回やって来てくれたのは、そんな両生類たちを研究している現代のダーウィンたち。
吉川 夏彦(よしかわ・なつひこ)さん
倉石 典広(くらいし・のりひろ)さん
江頭 幸士郎(えとう・こうしろう)さん
の3人だ。彼らは京都からなんと自分たちの研究テーマである
カエルさんや、サンショウウオさんたちを連れてきてくれた。
Gサイエンス史上初となる『生物投入』であり、なんと驚いたことに
中川君自身としても、両生類たちとは未知との遭遇であったらしい。
(スカシカシパンは触れても、サンショウウオは初めてなのだ。)
自身のブログ「しょこたん☆ブログ」でも様子を書いておったが、
自分の手に乗せておった。「うわ!うわ!」と言いながらも貪欲である。
彼女はやはり偉いとワシは思った。

3人の若きサイエンティストたちも、日本中、世界中を両生類たちを求めて
フィールドワークにがんばっておる。サンショウウオさんなどは、
なかなか見つからぬのだそうだ。それでも山に入り、川を見回し、石をひっくり返して、
地道に研究を続ける。京都大学と言えば日本最高学府の一つであるのだが、
そこでがんばっておる彼らは日々一刻一刻の時間をこれまた貪欲に生きておる。
見習わねばならぬの。

両生類は水と大地の双方の環境がなければならぬ。という事はどちらかが汚染されても
生きてはいけぬ。逆に言えば、我々人類が眼に見える形で環境の変化を証明している
存在であるとも言える。カエルの鳴く土地は美しい。
カエルすら住めぬ大地に、どうして人間だけがすっと生き残れるなどと
ゴーマンに思えるか。カエルが死に絶えたら、
やがていつの日か人類も死に絶えると思わねばならない。いや、そんな気持ちで
世界に感謝、自然に感謝、生き物たちに感謝をして生きていかねばならない・・・
のではないかな?
万物の霊長たる人類の、それはまさに義務であゲロゲーロ。