KYOCERA 近未来story 中川翔子のG<ギザ>サイエンス! JOLF AM1242/FRIDAY 24:30〜25:00 ON AIR! メールはこちら
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京セラ 株式会社
株式会社 日経サイエンス
研究内容
参加ゼミ
2008.05.02 放送
東京大学 地震研究所
栗田 敬 研究室

火星は、地球と同じ太陽系ででき、育ってきた、いわば「地球の兄弟」です。しかし、海を持ち、多種多様な生き物を住まわせている地球に対し、火星は現在では海もなければ生き物もいません。
私たちは、NASAやESAの衛星が取得した観測データの解析と、独自に行う数値シミュレーションや室内実験の結果とを組み合わせて、火星がどのような環境変動をしてきたかを調べています。火星を理解することは、地球の環境変動や太陽系の歴史をを良く知ることにつながります。

本日の研究レポート
マルスの名のもとに!火星探査の最先端を探れ!

赤き惑星・火星。太陽系の4番目の惑星であり、地球型と分類される。
直径は地球の半分ほどの6800キロ。表面積は地球の4分の1。
自転速度は、地球とほぼ同じの24時間39分。
フォボスとダイモスという二つの衛星を持ち、軍神マルスの名を頂くこの星は、
荒涼とした地平の広がる、かつて地球上に存在にした数々のフロンティアを思わせる。
大気が存在し、かつては大量の水も存在したと考えられる。
この地球に最も近い星、火星は何故今現在のような姿になったのであろうか。
そして、何故地球はこの生命に満ち溢れた緑の星となったのであろうか。

宇宙シリーズ第二弾は『火星』だ。
火星人は今のところ見つかっておらぬが、火星は非常に地球に似た兄弟星である。
この火星についての研究を行っているのが、今回出演してくれた
栗田敬教授率いる東京大学 地震研究所 栗田研究室だ。
佐藤 広幸(さとう・ひろゆき)さん
鈴木 絢子(すずき・あやこ)さん
川口 康太(かわぐち・こうた)さん
の3人が、中川君に火星の事を教えてくれたぞ。
3人ともに、写真やらデータを持ってくれくれて、火星の写真ってまるでアメリカの
荒野みたいだった。
彼らは、火星にまつわるクレーターの研究(鈴木さん)
火星地すべりと呼ばれる現象の研究(佐藤さん)
火星に縦横に走る、まるで人工のものにも見える溝の研究(川口さん)を行っておる。

そして、今回出てきたのが「テラ・フォーミング」なるキーワード。
これは、火星を地球のように作りかえる計画で、いまだに理論も完成してはおらぬが、
少なからずの科学者がこのテーマについての論考を行って折るという。
問題は、その地表に水を生み出すことだ。しかし、かつてこの火星はどうやら
水の惑星であったという論が大勢を占めている。かつてあったものなら、もう一度
水の惑星にすることも不可能ではないだろう(ものすごく勝手に考えるが)
彼らの研究は、そんな人類の巨大プロジェクト「テラ・フォーミング」の大きな
基礎研究となるに違いない。

化石燃料を使い、地球を少しずつ温めてしまった人類にとって、
地球を保全する事と同時に、新たなフロンティアの創生もまた大きなチャレンジである。
そして、もしも遠い未来に火星に移住が可能になったとしたら、
地球で行ってしまった愚考蛮行を繰り返してはならぬ。
ワシは痛切にそれを思う。
Gサイエンスを聞いている若き人もみんな、考えて欲しい。
ワシら人類は過ちを繰り返しながら、それでも少しずつ成長していると信じたいでは
ないか。

おっと、年寄りの愚痴っぽくなったが、今回はここまでじゃ。
忘れておったが、毎回出演してくれる学生諸君に聞く『恋人はいますか?』質問。
まさか、カップル双方ともにこの「Gサイエンス」に出演した事があるとは
驚きだった。(そういう人がおったのだ。誰かは秘密だ。番組で聞いた人だけな)
うーむ。恋も科学も、サプライズがあるの。

また来週、ラジオの電波とこのレポートで会おう。
ギザバイバイ。