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2008.03.29 放送 東京大学大学院 理学系研究科
地球惑星科学専攻
日比谷 紀之 研究室 |
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極域近くで強く冷却されて沈み込んだ海水は地球気候をコントロールする程の熱を運びながら1000年以上の歳月をかけて全球の深層を巡り、やがて、表層のより暖かい海水と混ざり合うことで軽くなって浮上し、極域へ戻っていく。
この深層水の浮上に関わる海水混合は、主に、潮汐流が海嶺や海山にぶつかることで引き起こされている。この意味で、深層海洋循環は「月」の存在によって維持されているといえよう。日比谷研究室では、この海水混合がどこで・どれだけ・どうやって起こっているのか、そして、それが深層海洋循環をどのようにコントロールしているのかを、深海乱流計を用いた観測やコンピューターによる実験を通じて研究している。 |
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