1242 ニッポン放送
つかちゃんコラム
塚越孝
塚越孝
column
8月 5日

この業界を目指していたころ、
女性のスターはと言うと「レモンちゃん」。
レモンたん、なんて、甘えて呼ぶバカもいましたね。
追っかけていって、東京・四谷で「レモンたーん」と
野太い声で叫び、出待ちをしてる奴も。
これが、先日、浜松町に移転した文化放送が生んだ、
日本初の女性アイドルアナウンサー、落合恵子。
今や、フェミニズムの論客ですが、その片鱗は、
深夜放送の喋りからものぞかせていました。
安保に憲法、佐藤に成田、けっこう、社会派の番組でした。

次にスターとなったのは、大橋照子。
短波放送アナという特殊観が、オタク的人気を増幅させ、
ファンクラブまでできる始末。
この現象に注目したのが、ドンと呼ばれたニッポン放送の
上野修プロデューサー(故人)。
うちでも女性アイドルを創ろうと、声優人気投票を大々的に実施、
「宇宙戦艦ヤマト」の森雪の声で火がつきつつあった
麻上洋子の人気を爆発させた。
丁度、わたくしが入社したころで、
野郎が魂で追いかけていくのを見て腰を抜かしそうになりました。
時を経て彼女は、声優の傍ら、講釈師・一龍斎貞水に入門し、
師匠は人間国宝となり、麻上洋子は今や、真打・一龍斎春水として
張り扇片手に講談を熱く、語っています。

女子アナブームを遡ると、こんな感じですが、
これまでさまざまな女性の喋り手、アナウンサーを、
見て触れて、つまり、その、仕事で触れ合ってということですが、
ブームに惑わされず、冷静に受けとめている女性が、
長持ちしているということが、はっきり言えます。

さ、そこで今度は、女子アナに異常な興味を持っている方も、
軽侮している方も、嫌悪を抱いてる方も、先入観無しで、
お楽しみ頂きたい番組をこっそりお奨め致します。
大々的にやると、女子アナフリークに占領されて
意図する方向と違っちゃうといけないので。

わたくしがフジテレビに来る直前の3月半ばに
配信がスタートした「フジポッド」、
http://www.fujitv.co.jp/ 
って、この横文字見ただけで引いちゃう人、いますね。
面倒くさいから、フジテレビのホームページを開いてください。
右の方に、小っちゃく「フジポッド」とある。
ここをツンツンとすると、曜日ごとの番組が出てきます。

そこに、昨日から始まった「つか金フライデー」が現れます。
じゃぁ、「今日はもう、ダメじゃん」という人は遅れてる。
ポッドキャスティングサービスですから、
こっちが消さない限り、
あっ、まずい、反響が大きすぎたってことにならない限り、
いつでもダウンロードって、これも難しいや、
早い話、24時間いつでも楽しめるってわけ。
今週、来週は、中村仁美アナ。
生意気だとか、お高く止まっているなどと言う人もありますが、
とんでもない、骨のある女性だということがわかります。
その次は菊間千乃アナ。
どんな会話が飛び交う番組になるか。




 
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