この業界を目指していたころ、
女性のスターはと言うと「レモンちゃん」。
レモンたん、なんて、甘えて呼ぶバカもいましたね。
追っかけていって、東京・四谷で「レモンたーん」と
野太い声で叫び、出待ちをしてる奴も。
これが、先日、浜松町に移転した文化放送が生んだ、
日本初の女性アイドルアナウンサー、落合恵子。
今や、フェミニズムの論客ですが、その片鱗は、
深夜放送の喋りからものぞかせていました。
安保に憲法、佐藤に成田、けっこう、社会派の番組でした。
次にスターとなったのは、大橋照子。
短波放送アナという特殊観が、オタク的人気を増幅させ、
ファンクラブまでできる始末。
この現象に注目したのが、ドンと呼ばれたニッポン放送の
上野修プロデューサー(故人)。
うちでも女性アイドルを創ろうと、声優人気投票を大々的に実施、
「宇宙戦艦ヤマト」の森雪の声で火がつきつつあった
麻上洋子の人気を爆発させた。
丁度、わたくしが入社したころで、
野郎が魂で追いかけていくのを見て腰を抜かしそうになりました。
時を経て彼女は、声優の傍ら、講釈師・一龍斎貞水に入門し、
師匠は人間国宝となり、麻上洋子は今や、真打・一龍斎春水として
張り扇片手に講談を熱く、語っています。
女子アナブームを遡ると、こんな感じですが、
これまでさまざまな女性の喋り手、アナウンサーを、
見て触れて、つまり、その、仕事で触れ合ってということですが、
ブームに惑わされず、冷静に受けとめている女性が、
長持ちしているということが、はっきり言えます。
さ、そこで今度は、女子アナに異常な興味を持っている方も、
軽侮している方も、嫌悪を抱いてる方も、先入観無しで、
お楽しみ頂きたい番組をこっそりお奨め致します。
大々的にやると、女子アナフリークに占領されて
意図する方向と違っちゃうといけないので。
わたくしがフジテレビに来る直前の3月半ばに
配信がスタートした「フジポッド」、
http://www.fujitv.co.jp/
って、この横文字見ただけで引いちゃう人、いますね。
面倒くさいから、フジテレビのホームページを開いてください。
右の方に、小っちゃく「フジポッド」とある。
ここをツンツンとすると、曜日ごとの番組が出てきます。
そこに、昨日から始まった「つか金フライデー」が現れます。
じゃぁ、「今日はもう、ダメじゃん」という人は遅れてる。
ポッドキャスティングサービスですから、
こっちが消さない限り、
あっ、まずい、反響が大きすぎたってことにならない限り、
いつでもダウンロードって、これも難しいや、
早い話、24時間いつでも楽しめるってわけ。
今週、来週は、中村仁美アナ。
生意気だとか、お高く止まっているなどと言う人もありますが、
とんでもない、骨のある女性だということがわかります。
その次は菊間千乃アナ。
どんな会話が飛び交う番組になるか。
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