番組エンディングで、今日は、これから寄席に行くと申し上げたところ、
今日、ある聴取者の方にお目にかかった際、
「どこに行ったの?」と聴かれました。
もう、今なら言いましょう、「浅草です」。
正月を除けば、この5月10日までの番組は、最高でした。
当然、混雑が予想されるので、
あえて放送では申し上げませんでしたが、
30数年、一緒に落語を楽しんでいる友人と、
昼間っから、ビールをぐびぐび飲りながら笑っていました。
お仲入り。浅草演芸ホールには、似つかわしくない、
きれいな山吹色のスーツに、
お洒落なスカーフを巻いたご婦人が近づいてきて、
「お久しぶり、ちゃんとこういうとこ、来てるのね」、
「いやぁ、林さんこそお忙しいのに」、
「私、好きなの、よく来るのよ。これが日本の文化ね、
こういうとこを大事にしなきゃ」、
「そうですよね、これからのダイエーが大切にしなくちゃならないのは、
この寄席に来るようなお客さんですよ」
「落ち着いたらこういう文化を育むことやりたいわ、
その時は知恵貸してね」
「ガッテンです」と、まぁこんなやり取り。
これは、今、もっとも注目される女性経済人、
新生ダイエー顧問の林文子さんです。
浅草演芸ホールには、愛車BMWを駆って、しょっちゅう来るそうで、
この日は応援している女流落語家・林家ぼたんと
お祝いの食事をするということで、主任まで聞かずに帰られました。
私は、当然主任まで。それも夜の。
権太楼の「家見舞い」、二日酔いの川柳、
夜席主任の小三治「小言幸兵衛」が二重丸でした。
アー、それにしても、あの田舎の映画館のような椅子に10時間、
エコノミー症候群になりそうでした。
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