ディズニーランドが好きだと言うと、いい歳してと笑う人がいるが、
東京はわたくしが二十八歳、本家アメリカは生まれた年に出来ているから
もう、半世紀も世界中の人に親しまれ、今年は香港にまで出来ちゃって、
ミッキーマウスは、いったい何人いるんだろ?と考えるのは野暮で、
一人しかいないことになっている。
久々の秋晴れに誘われて出かけた。ものすごい人で、
朝十時に入ってファストパスをとったら夜八時だって。
園内に入ると、魔法にかかるんでしょうね、
野暮な疑問はすっかり消え、大人も子供もみーんないい笑顔。
人気アトラクションはどれも九十分待ち。
どこに何があるか熟知している私ですが、意外な所の行列に仰天。
五十メートルもの長蛇の列は、
カレーポップコーンを買い求める人々でした。
こういう時は、諦めて園内を青空の下、歩いてるだけで十分。
スイスイと入れる所もありました。
スイスファミリーハウス。
大きなコンクリート製の?木の家です。
ドンドン登って行って降りるだけ。
だからみんな敬遠するんでしょうが、これが気持ちいい。
てっぺんでは園内がぐるり、ディズニーシーの建物まで見える。
でも、ミッキーの姿、複数は見えない。
今、机上だから、木の上ではそんなこと考えもしなかった。
歩き疲れたら、穴場をお教えしましょう。
魅惑のチキルーム。
私は、ディズニーランドで何が好きと問われると必ず、
これとイッツアスモールワールドをあげます。
エェーッ!?と声を上げ「○○マウンテンじゃないのー」と
コースターの興奮を語る奴には、「よそへ行け」と言います。
ウォルト・ディズニーが最もやりたかったのは、これでしょう。
花や鳥や動物たちが歌ったり踊ったり。
授業中、空想に耽ってばかりで、
注意散漫、でき悪しと教師から指摘され、
それでも写生の時間に、顔や腕のついた花を描いちゃ困らせた。
遊園地も時代とともにかわらざるを得ないのは分かりますが、
原点を大切にしたいと思うのです。
東京ディズニーランドの丁度十年後に出来た
八景島シーパラダイスにしかなかったアトラクション
「ウォーターシュート」が姿を消します。
一九世紀末、アメリカで誕生、日本には十年も経たず、
明治三十六年、大阪で行われた勧業博覧会の際、
茶臼山の斜面に造られた伝統ある乗物です。
私が子供のころ、豊島園、西武園にありましたが、
とっくに消え、シーパラオープンと同時に復活したのですが、
明日の次の日曜日でこの世から姿を消します。
なぜ、なくなるのか。
それは現地でよーく観てください。
十二人しか乗れない。
雨・風による休止率断トツの一位。
船頭さんがポーンとジャンプするのは、最高ですが、
その後、手漕ぎで船を戻す効率の悪さ、
そののんびりした様がいいと思うんですがねぇ。
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