1242 ニッポン放送
つかちゃんコラム
塚越孝
塚越孝
column
10月29日

ディズニーランドが好きだと言うと、いい歳してと笑う人がいるが、
東京はわたくしが二十八歳、本家アメリカは生まれた年に出来ているから
もう、半世紀も世界中の人に親しまれ、今年は香港にまで出来ちゃって、
ミッキーマウスは、いったい何人いるんだろ?と考えるのは野暮で、
一人しかいないことになっている。

久々の秋晴れに誘われて出かけた。ものすごい人で、
朝十時に入ってファストパスをとったら夜八時だって。
園内に入ると、魔法にかかるんでしょうね、
野暮な疑問はすっかり消え、大人も子供もみーんないい笑顔。

人気アトラクションはどれも九十分待ち。
どこに何があるか熟知している私ですが、意外な所の行列に仰天。
五十メートルもの長蛇の列は、
カレーポップコーンを買い求める人々でした。

こういう時は、諦めて園内を青空の下、歩いてるだけで十分。
スイスイと入れる所もありました。
スイスファミリーハウス。
大きなコンクリート製の?木の家です。
ドンドン登って行って降りるだけ。
だからみんな敬遠するんでしょうが、これが気持ちいい。
てっぺんでは園内がぐるり、ディズニーシーの建物まで見える。
でも、ミッキーの姿、複数は見えない。
今、机上だから、木の上ではそんなこと考えもしなかった。

歩き疲れたら、穴場をお教えしましょう。
魅惑のチキルーム。
私は、ディズニーランドで何が好きと問われると必ず、
これとイッツアスモールワールドをあげます。
エェーッ!?と声を上げ「○○マウンテンじゃないのー」と
コースターの興奮を語る奴には、「よそへ行け」と言います。

ウォルト・ディズニーが最もやりたかったのは、これでしょう。
花や鳥や動物たちが歌ったり踊ったり。
授業中、空想に耽ってばかりで、
注意散漫、でき悪しと教師から指摘され、
それでも写生の時間に、顔や腕のついた花を描いちゃ困らせた。

遊園地も時代とともにかわらざるを得ないのは分かりますが、
原点を大切にしたいと思うのです。

東京ディズニーランドの丁度十年後に出来た
八景島シーパラダイスにしかなかったアトラクション
「ウォーターシュート」が姿を消します。
一九世紀末、アメリカで誕生、日本には十年も経たず、
明治三十六年、大阪で行われた勧業博覧会の際、
茶臼山の斜面に造られた伝統ある乗物です。

私が子供のころ、豊島園、西武園にありましたが、
とっくに消え、シーパラオープンと同時に復活したのですが、
明日の次の日曜日でこの世から姿を消します。

なぜ、なくなるのか。
それは現地でよーく観てください。
十二人しか乗れない。
雨・風による休止率断トツの一位。
船頭さんがポーンとジャンプするのは、最高ですが、
その後、手漕ぎで船を戻す効率の悪さ、
そののんびりした様がいいと思うんですがねぇ。




 
Copyright(c)2004 Nippon Broadcasting System,Inc.All Right Reserved