1242 ニッポン放送
つかちゃんコラム
塚越孝
塚越孝
column
11月 5日

町村合併はアナウンサー泣かせで、
新市名を憶えるのはたいへん。
企業合併もそうですが、新しい名前が人口に膾炙されれば、
まずは成功。

品物でみるとはっきりします。
無理な合体商品は消えていき、役に立つ物は残る。
今、朝ご飯、どこからよそったか。
お櫃ってのは珍しい、たいがいは炊飯ジャー。
電気釜の発明は画期的で、
その後、ジャーという便利な物も出来て、
なおかつ、それをくっつけちゃった、こりゃ見事です。

ラジオ。外見も中身も軽そうなので、色んな物とくっつきそうで、
最近じゃ、IT(情報技術)との融合なんて話までありましたね。
大成功したのは、「ラジカセ」で、
カセットテープからCD、MDの時代になっても
「CDラジカセ」なんて言ってます。
逆に消えたのは「ラジカメ」って憶えてないでしょうが、
かつて小さなカメラにラジオをくっつけて
大真面目で売り出した製品がありました。

さぁて、お次は「ラジデン」、これは成功しそうです。
表裏一体の便利さ、表がラジオで裏が携帯電話。
ケータイがなくちゃ生きていけないという人は
裏がラジオと考えてもらってけっこうですが、
これで助かる、生き抜くことができる。

このところ、よく揺れます。
大地震がいつ発生してもおかしくないのに、
周りを観てください、聞いてください。
ラジオのない家がある。
外に出ても電話はケータイしていても
ラジオを携帯している人は少ない。

関東大震災、ラジオは持ち運び出来るよな代物じゃなかった。
阪神大震災は、電話がつながらずパニック、
ラジオを聴いていた人が、確かな情報を得て冷静に行動した。
それでも、喉元過ぎればで、携帯といえば電話、
ラジオを忘れてる。

わたくしは、生業だからということではなく、
常に持ち歩いています。
喋りに、程よい音楽、一朝、事あらば、どこよりも早く、
生の情報が入る、ポケットに入る物ベストテンの間違いなくNo.1。
第二位が電子辞書で、ケータイが三位ってところかな。

その一位と三位が、合体したのですから、夢のような話です。
私、一カ月、使ってみて自信を持ってお薦め致します。
次に換えるならこれ、買うならこれです。
大丈夫、テレビの音も聴こえます。FMも入ります。
聴き比べてみてください。
音をよーく聴いて頂ければAMラジオの緻密さがおわかり頂ける、
と思います。

私共ニッポン放送では「安心報道」を標榜し、
大地震に万全の報道態勢を敷いております。
それでいて愉しい。
きっかけはーっ、「ラジデン」。

横須賀の北下浦という漁港近くの海岸、
木更津の送信所から発せられたニッポン放送がよく入る、
電波状態が頗る良い所、牧水の歌碑がある。

しら鳥は
かなしからずや
そらの青
海のあをにも
そまずただよふ




 
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