1242 ニッポン放送
石川みゆきのパソコン日記
石川みゆき
 
Diary
2月20日
子供は子供らしく、元気に・・・そう願いたいですね!
大阪府寝屋川市の小学校で起きた教職員殺傷事件。
犯人はこの学校の卒業生で無職の17才の少年・・・
小学校を舞台にまたもやこんな悲惨な事件が起きてしまいました。
またか・・・という感じですよね。
学校はもう安心して子供を預けられる場所ではなくなって
しまいましたね。
同世代のお子さんを持つ親御さん達は、本当に心配ですね。

小学校2年生の姪っ子に聞くと、もう子供達だけで公園で
遊んではいけないと言われているそうです。
遊び場所まで奪われてしまった現代の子供達が気の毒で
なりません。
私達が子供の頃は、学校が終わるとすぐ外に飛び出し、
夕方暗くなるまで夢中になって遊んだものですよね。

子供達を巡る環境は確かに変わってしまったようです。
そして子供達もずいぶん変わったなと前から気になっていた
ことがあります。
それは子供達が元気にしゃべらなくなったことです。

私は番組の取材で街に出て子供達の声を録ったり
インタビューをすることがよくあるのですが、
最近極端に子供の声を収録するのが難しくなりました。
さっきまで元気にしゃべっていたのに、マイクを向けたとたん
何もしゃべらなくなってしまうのです。
はじめは私の聞き方が悪いのかしら?と反省をしていたのですが
あまりにこんなケースが多いので不思議に思っていました。
よくしゃべる子は10人に1人いるか、いないかです。

ですからもう番組の演出で、ここで子供達の元気な声が
ほしいなんていうことは出来なくなってしまいました。
そのくらい子供をしゃべらすのが難しくなってしまったのです。
この傾向はここ5年くらいのことだと思います。

実は今週、小中学校の先生方の集まりに参加する機会が
ありまして、この事を先生達に聞いてみました。
本当にその通りだと先生達も気が付かれていたそうです。
人前で自分の意見を言ったり、大きな声でしゃべったり
しなくなったそうなんです。
 
私はこの傾向は「子供達が恥ずかしいと思う気持ちが
芽生えるのが早くて、早く大人になってしまうからでは?」と聞くと
先生達は「それは違う」と言われました。

子供達が自分の意見を言って「人と違うとどうしょう」とか
「こう言ったら他の人はどう思うだろう」と他の人を気にしたり、
あるいは「人と違うことを言ってあとでいじめられたらどうしよう」
という気持ちが先にたって、人前で話す事を嫌うようになった。
または怖がるようになったからだと先生方は分析していました。
人と違う意見を持つことがいじめの対象になってしまうということに、
私は心底驚きました。

それが、物言わぬ子供達を増やしているとは・・・
こんな小さな頃から人の目を気にして子供達は生きているのですね。
本当に気の毒です。子供は子供らしくのびのびと・・・なんていう
時代は終わってしまったのでしょうか?

それにしてもこの子達が大きくなったら、
日本はどうなっていくのでしょう?
自分の意見を満足に言えない大人ばかりの集団。
個性や感性が育つような環境ではありませんね。

本日番組にご出演の(宮川俊彦)先生がおっしゃられたように
これからは人間の根幹となる人間形成の教育が必要だというお話に
深く納得した次第です。
皆さんはどう思われますか?
 
2月13日
三浦海岸桜まつり へ行ってきました!
今週は別の番組の取材だったのですが、
三浦海岸で開催中の「桜まつり」へ行ってきました。
もう桜が咲いているの?と思われるかもしれませんが、
桜といってもソメイヨシノではなく、こちらの桜は「河津桜」といって
2月上旬〜3月上旬にかけて咲く、桜の中でも早咲きの桜なのです。

私が行った日はあいにくの雨模様の寒い日だったのですが、
確かにもう咲き始めていました。
まだ3分咲きくらいだったでしょうか。
ソメイヨシノよりもピンク色が鮮やかで、花びらも大きくちょっと
見ると八重桜かしらと思えるほど、艶やかでかわいらしい花を
咲かせていました。

2月の寒空にこんなにかわいい桜が咲いているのを見ると、
なんだかほっとしますね。
春が待ち遠しくなりました。

京浜急行の「三浦海岸駅」の駅前広場に数本。
さらに隣の「三崎口駅」へとつながる京急の線路沿いの遊歩道に
この「河津桜」が約1000本植えられているそうです。
この遊歩道には他にも菜の花やスイセンも植えられ、黄色と白、
そして桜のピンクと、目にも鮮やか。まるでお花畑を歩いて
いるようで、一足早く春を感じることができました。

途中の「小松が池公園」ものんびりとしたいい所です。
公園の芝生でお弁当を広げたり、テント村もあり地域の特産品の
即売もやっています。
「小松が池」でバードウオッチングを楽しむのもいいですね。

ところでこの「河津桜」は平成12年から植樹を始め、
桜まつりも平成14年からというまだまだ新しいお祭りなのです。
桜を植樹したのは、地域に住む市民グループの皆さん。
地域の活性化を目的に、早春の三浦観光の目玉にしようと
「河津桜」に目を付けたそうなのですが、「河津桜」といえば伊豆の
河津町のシンボル。そして門外不出の桜だということで、
苗木もなかなかわけてもらえなかったそうです。

そこをなんとかと河津町に何度も何度も通い、熱意で口説き落として
「河津桜」の名前を変えない等のいろいろな条件のもとに
やっと了解を得たそうなんですね。
そして毎年少しづつ木を増やし、やっと桜まつりができる程になった
ということです。これからも徐々に本数を増やしていく計画だそうですよ。

でも一口に桜の木を植えるといっても、今の時代なかなか難しいですよね。
勝手に空いている所に植えるわけにもいきませんから、土地の交渉
から始まって大変なご苦労があったようです。
今はまだまだ若い木ですが、これが10年、20年たってりっぱな大きな
木に育ち、子供たちの時代にはきっと町のシンボルになることでしょう。
未来へと夢の広がる町おこしだなあと思いました。

帰りには駅前のお寿司屋さんでお寿司までご馳走になってしまいました。
さすが三崎の鮪ですね、とろけるほどおいしかったです。
なかでも「大根寿司」は絶品!鮪のお寿司の上に薄切りにして酢に漬けた
大根が乗っているのです。鮪のとろっとした柔らかさと、
大根のシャキシャキ感が口の中で弾けるおいしさとなります。
この感触は初めてでした。本当においしかったです。

三浦海岸駅までは京急の快特で1時間半ほど。
桜見物においしいお寿司!
春一番のお散歩コース、デートコースにみなさんもいかがですか?
桜まつりは3月上旬まで開催中です。

2月 6日
インフルエンザにご用心!!
街を歩いているとマスクをしている方が目立ちますね。
風邪をひかれた方が多いようです。
皆さんは大丈夫ですか?

今週、井筒監督はインフルエンザB型に感染して、高熱が出て
大変だったようです。
何とか今日の放送には出てきていただきましたが、まだ完全では
なくて、フラフラの状態で見ていても本当にお気の毒でした。
40度近い高熱が出て、横になっても眠れず朦朧としていて、
食事も出来ず、3キロも痩せてしまったそうです。
これはただの風邪ではありませんね。

なんでも新幹線の中で感染したのではないかということです。
「パッチギ!」も公開となりホットした矢先、日本中を駆け巡る
キャンペーンで体力も消耗しているところに
ウイルスが入り込んだのでしょうね。

このインフルエンザの流行は、いつもの年より3週間遅れて
これから猛威を振るうそうです。
リスナーの方からもメールをいただきましたが、なんでも感染して
48時間以内の治療が勝負なのだそうです。
病院へ行って、監督が言うところの「特効薬」をもらって飲まないと
市販の風邪薬では治らないということです。

でも、たかが風邪だと思うと、
寝れば治るさ!と病院へはなかなか行かないですよね。
それがこじらせてしまう原因のようです。
気をつけたいものですね。

私もここ数年風邪らしい風邪をひかないですんでいるので、
ちょっと心配なのです。
もちろん、風邪くらいはあるのですが、
本格的な寝込んでしまうような風邪はひいていないのが、
他に自慢することのない私の自慢なのです。

前に一度ひどい風邪をひいて声がことりとも出なくなり、
先輩に番組を変わってもらったことがあるので、
以来本当に気をつけています。
と言っても特別なことはやっていませんよ。

外から帰って来たらまず先に手を洗うことと、
ちょっとでも変だなぁと思ったら風邪薬を飲むことくらいです。
この程度で風邪をひかずにすんでいるのですから、効果はあるのでしょう。

今はナレーションのお仕事も多いので、本当は鼻声もまずいのです。
あとは気合で治しています。
でも今年のインフルエンザは手強そうですね。
空気もカラカラに乾いていますし、お疲れ気味の方、体力の落ちている方は
なるべく人混みに出ないようにした方が良さそうですね。
ご用心!ご用心!!

1月30日
まだまだ続く「パッチギ!」公開記念スペシャル!!
先週公開されました井筒監督の新作映画「パッチギ!」は大評判!!
出足快調で監督も大喜びでした。
ぴあの出口調査でも満足度、高得点の91点を獲得し、
堂々の第1位に選ばれ、今日は監督もご機嫌でしたね。
よかった!よかった!・・・でもまだまだこれからが勝負ですね。

番組としても精一杯応援しようと、「パッチギ!」公開記念スペシャルを
お届けしております。
今週と来週は、THE ALFEEの坂崎 幸之助さんが登場!
これは聞きものですよ!

1月19日(水)に行われた「パッチギ!」の試写会
「フォーク&シネマナイト」の会場、ヤクルトホールの楽屋で
収録させていただいた模様を、2週にわたってお送りしております。

坂崎 幸之助さんにお会いするのは、私も本当に久しぶり!
相変わらずお元気で若くてかっこいい!!お話がおもしろい!
そしてギターがとてもお上手・・・
プロのミュージシャンにギターが上手なんて失礼かと思うのですが、
いつもギターが側にあって、なんでも気さくに弾いてくださるのです。
本当は大スターなのですが、ギターが上手な隣の優しいお兄さんみたいに
「ギター弾いてください!!」なんて気軽に言えてしまうほど、
坂崎さんて気取らない気さくな方なのです。
私は昔から大ファンです。
その坂崎さんが、今回もギター片手にいろいろやってくださいました。

井筒監督と坂崎さんの息の合った話ぶりを聞いていると、
さぞかし昔からのお知り合いと思いきや、
実は今回の映画がきっかけで初めてお会いしたそうです。
井筒監督がこの映画を製作するにあたり、
坂崎さんにいろいろ取材をなさったそうなんですね。
映画の舞台となった1968年に坂崎さんは中学生。
やはり映画のテーマ曲となった「イムジン河」に影響されて、
ご自身も歌を歌っていこうと決心されたそうです。
 
その当時の状況やフォーク界のエピソードなどを
監督は坂崎さんに聞いて映画に盛り込んだそうなんです。
ですから、映画の中に坂崎さんのご実家の名前をいただいた
「坂崎酒店」も出てくるし、
主人公の「こうすけ」という名前も坂崎 幸之助から取ったそうな・・・
坂崎さんなくしては出来なかった映画だったわけです。

監督と坂崎さんは2才違い。
今回の映画製作でお二人はすっかり意気投合のご様子。
来週もますますおもしろいお話が聞けますので、ぜひ聞いてくださいね。
あの「イムジン河」も聞けますよ!!乞うご期待!!

1月23日
アビリンピック神奈川 感激しました!
1月22日(土)、井筒監督の新作映画「パッチギ!」
いよいよ公開!!という華々しい放送の後で、
私は相模原市の神奈川障害者職業能力開発校で行われました
第2回「アビリンピック神奈川」へ行ってきました。
実はこの大会の総合司会をさせていただいたのです。

「アビリンピック」とはハンデキャップを持つ皆さんが、日頃の
技を競い合う技能大会で、パソコン操作やワードプロセッサ、
電子機器の組み立てなど9つの競技種目があります。
そしてそれぞれの部門で上位の入賞者には金、銀、銅のメダルが
贈られるというものです。
この日は69人の選手が競技に挑戦しました。

私はこの競技大会の模様を見て心底驚き、感激しました。
本当に皆さんすごいのです!いったいどこにハンデキャップが?と
思えるような方達ばかりなのです。

ワードプロセッサの競技では、ものすごい速さで片手でワープロを
打つ人。視覚障害者のパソコン操作の競技では、ヘッドホンをして
パソコンから声の出るソフトを使って「文化祭のお知らせ」のご案内を
作っていました。途中インターネットを使って、学校の住所や
電話番号、乗り換え駅や交通費まで調べて書き込む所もあるのです。
レベルが高いですよね。

見ていておもしろかったのが、ビルクリーニング競技。
四畳半程のお部屋に机とイスが置いてあって、ここをいかに短時間で
効率良く掃除が出来るかというのが競技内容です。
選手の皆さんは、掃除機のセッティングから始まり、
「失礼します!」と言う挨拶や掃除機のかけ方、
掃除機の後片付けまでが審査の対象となります。
皆さんきびきびとした動作でやっていらっしゃいましたが、
顔はひきつる程緊張していましたね。

喫茶サービスの競技では、私はモデルのお客様までやらせていただき
おいしいコーヒーを飲ませていただきました。
これはいかに上手に接客が出来るかが競技内容です。
ゲストはわざとスプーンを落としたり、お水をこぼしたりと
何かアクシデントが必ずあるのです。
そんな時も慌てず対処出来るかがポイントになります。

私は一日この競技大会を見ていて、
選手の皆さんのあまりの一生懸命さに胸を打たれました。
こんなに一生懸命に何かをやっている人の顔を見たのは
本当に久しぶりです。清々しい気分になりました。
選手の皆さん、一人一人に拍手を送りたいですね。

表彰式では、全員が晴れやかなお顔。
「やってよかった!課題が難しかった!来年も挑戦したい!」など
様々な感想を聞くことができました。
また「障害は不便であっても、不幸ではない!」という言葉が
心に残りました。
そして私はこんな風に一生懸命に生きているのだろうかと
大いに反省しました。
外は寒い一日でしたが、胸はほっと温かいものを感じるいい一日でした!

 
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