1242 ニッポン放送
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みのりの日記
栗村 智
栗村 智
 
diary
12月 6日
小学校の「先生」をやってきました!
1995年から毎年1回、地元の小学校に招かれて、
社会科の講師をやっているのですが、今年も昨日行ってきました。
長女が小学5年生の時、当時の担任の先生から依頼されて、
一回だけならということで、お引き受けしたのですが、
それが娘も息子も卒業した、今でも12年続いているのです。

なにも難しいことを教えているのではなく、
小学校5年・社会科「情報の伝達・放送局で働く人たち」という枠組みで、
放送局で働く人たちが、どのように仕事をしているかを、
わかりやすく話すだけなのですが、
今年も、流山北小学校5年生120名に話してきました。
教科書を使っての授業ではないので、
みんな、興味津々で聞いてくれましたよ。
小学5年生だと、少々長い話では退屈するので、
ちゃんと「つかみ」をやるのです。

それは、競馬中継のビデオを見せながら、
私が競馬中継をやってみせるのです。
どうして、馬がいっぱい走っているのに、
それぞれの馬の名前がわかるのか?
不思議そうに耳を傾けた後は、場内割れんばかりの拍手がわきおこり、
その後は何をしゃべっても、退屈しないで聴いてくれるのです。
こんなところで、競馬中継の技術が役立とうとは、
夢にも思っていませんでした。

終わったら、子供たちと一緒のメニューで、
給食をご馳走になりました。
昨日は、ビーフシチュー・コーンサラダ・ロールパン・
果汁グミ・牛乳というメニューで、おいしくいただきました。

40年以上前、私の小学校時代の給食は、牛乳ではなく脱脂粉乳でした。
これが少しでも冷めると、飲みにくくて苦しんだ思い出があります。
あの頃と比べるのもなんですが、
今の子供たちは「しあわせだなあ」と実感した1日でありました。
11月30日
あぁ、我が青春!
私が青春時代をすごした中央大学落語研究会が、
来年創設50周年を迎えるため、記念行事の打ち合わせで、
最近になって、かつて一緒に馬鹿やった先輩、同輩、後輩が、
集まる機会が多くなっています。
ここまでの人生(まだまだ、振り返る歳ではありませんが…)
「あーあのころは、最高に楽しかったなあーー」と、
最も思い出を多く持っている頃なのです。

昨日は、上野鈴本・11月下席夜の部・千秋楽
(30日は柳家権太楼独演会の為、特別興行)
トリを取る、喬太郎さんの高座を見てきました。
千秋楽ということもあって場内満員。
初日は、古典「竹の水仙」。
楽日の今日は、日大落語研究会時代の思い出を新作落語にした、
自作「スミレ荘201号室」。

師匠の数ある新作の中でも、私が一番気に入っているねただったのですよ。
おどけて、人の視線を集めて笑いを取るオチ研生の
女の子にはまずモテない、甘酸っぱい青春を描いた、
爆笑かつ、ホロリとくる作品に仕上がってるのですよ。
この作品、最近、師匠はあまりやらなくなっているので、
聞きたい方は、キングから出ているCDに入っています。
寄席がはねた後、どうしようもなく懐かしくなって、
オチ研時代からの名古屋にいる親友に電話してしまいましたよ。
だって、喬太郎師匠が演じる「すみれ荘201号室」と、
まったく同じような経験を、私はしているのです。
古きよき、我が青春を思い出した一夜でした。

来月12月は、忙しいのです。
なにがって?
喬太郎師匠と同じように私が注目している若手噺家・橘家円太郎さんが、
池袋演芸場12月上席(1日〜10日)昼の部トリ、
おなじく新宿末広亭12月下席(21日〜28日)昼の部トリなので、
師走は、落語定席通いになりそうなんです。
11月28日
府中で興奮、下北で癒された日曜日
25日の放送冒頭、有楽町駅前の気温7度。
今年は暖かい、暖かいと喜んでいるうちに、
着実に冬は、忍び寄っているのでした。

日曜日は今年最後の東京競馬場「ジャパンカップ」。
私のお友達、誘導馬・マイネルミレニアムの、
国際レースでの晴れ姿を見届けようと東京競馬開催中の
誘導馬詰め所に駆けつけたら、なんと奴の姿がないのです。
係の方に聞いたら、
「今日はジャパンカップで、各所えり抜きの優秀な誘導馬を
かき集めたので若輩もんのミレニアムは、お休みにしたんです。
まだあの子、そばに馬がいると全力疾走しようとするんです。」
そりゃそうだ、あいつは現役時代短距離レースで3勝もした、
1000万条件の競走馬だったんだもの…。
馬券は、ドリームパスポートを買ってなかったのでトホホの結果に。
でも、僕にもミレニアムにも、きっと輝ける明日が待っているはずだ!

そのあと、京王線で下北沢へ。
「ヒーリングトリップ」でご一緒させていただいている
桑江知子さんのライブに顔を出したところ、
「ラ・カーニャ」はギュウギュウの満員。
笹子重治さんのギター、そして江藤有希さんのバイオリンがマッチして、
場内は癒しで満たされた空間。
ニューアルバムの「カジマヤー 風車」発売記念のライブだけに、
われわれ「おはよう散歩道」スタッフ一同からの差し入れは、
新潟加島屋(カジマヤー)の鮭茶漬け、いくらのしょうゆ漬け、
貝柱の瓶詰めにしました。
桑江さんに、ウケテもらえただろうか?
「うんじゅぬ島」「恋に二日酔い」「青の楽園」など、
ライブで聞くとさらによい感じでした。
11月23日
足を棒にして、歩いて(!?)ます
今週は、足を棒にして、いろいろなところに顔を出しています。

まず、18日・土曜日の放送終了後は、一眠りして、
夕方から「お江戸日本橋亭」へ。
スポーツアナ時代からお付き合いのある桂米助師匠の独演会
「米流ヨネスケ独演会」へ。
女流講談師・神田蘭ちゃんの「伊達の鬼夫婦」が、
開口一番、着物の粋な着こなし。
前座ながら、将来楽しみな美人講談師にいきなり魅了されたあと、
ヨネスケ師匠の登場。
長島・村山の伝説の天覧試合の一席、
われわれ報道陣以上の取材力と野球愛に、
ヨネスケさん独特のくすぐりギャグがミックスされて結構でした。
木村家のあんぱん箱詰めを、楽屋に差し入れたんだけど…、
蘭ちゃん、食べてくれたかしら?

日曜日は「マイルチャンピオンシップ」の馬券を買いに行ったついでに、
仲良しの東京競馬場誘導馬(レース出走馬が馬場に入場するときに、
隊列の前と後ろで、各馬を誘導する真っ白な葦毛馬)
マイネルミレニアムの、鼻面をなでまわしてきました。
とても人懐っこい奴なんですよ。
馬券の収支? ま、とんとんでした。

火曜日21日、上野・鈴本演芸場、11月下席夜の部・主任(トリ)は、
今、もっとも勢いのある噺家・柳家喬太郎。
初日に顔を出しました。
いつものように、客席前は喬太郎おっかけ(常連)のみなさんが、
高座にかぶりつくように座り、トリの喬太郎が上がるときは、
平日の夜の部にもかかわらず、8割の入り。
鮮やかな黄色の紋付で高座へ、十八番「竹の水仙」。
よい出来でした。
浅いところででてきた柳家三三(さんざ)、「権助提灯」は秀逸。
将来楽しみな若手真打の高座に触れ、大満足の一夜でした。

22日水曜日は、読売ホールの報知試写会「硫黄島からの手紙」へ。
以前、太平洋戦記で、硫黄島の悲惨な戦いをたくさん読んでいたので、
もう少し灼熱の地下壕での苦しみや、栗林中将の心情、
バロン西の葛藤を、掘り下げて、描写してほしかったのですが…、
生き残りのアメリカ兵の心の葛藤がよく描かれていた
「父親たちの星条旗」のほうが、出来はよかった感じでした。

さて今日は…、会社で土曜の番組の準備のあとは、
今、熱中している本、池波正太郎「その男」を読み進めるつもり…。
「白菜が安いので、きょう、晩飯は鍋物だから早く帰って来い!」との
女房の指令で、おとなしく真っ直ぐ帰るつもりです。
11月17日
壇れいさんと“気持ちのいい”夜
15日、行ってきましたよ。
武蔵村山市「ワーナーマイカルシネマズ・むさし野ミュー」開業記念、
「武士の一分」特別試写会の司会…。

開始直前、一点にわかに曇って雷雨で、入りが心配されましたが
足元が悪いにもかかわらず、場内満員にふくれあがり、
まずは、わたしが、ステージにあがりご挨拶。

そして、いよいよ本日のゲスト・三村加世役の、壇れいさんの登場。
映画の和装の美しさも、さることながら、
今夜のワンピース姿の、いや美しいことと言ったら・・・・・!
微笑をうかべて、壇上へ。

ワーナーマイカルシネマズ・安田克生総支配人から花束が贈られて、
さあ映画について、壇さんにお話を…と、ワイヤレスマイクを持った私は、
スタンドマイクの前に立つ彼女に、近づこうとした瞬間、
「くわーーーーん・きーーーーーん」とハウリングの嵐。
マイクとスピーカーが、悲鳴をあげたのです。
正式オープン前で、不慣れな係りの方のミスで、
スクリーンの後ろに備えてある自慢のスピーカーの、
ボリュームを絞っていなかったのです。
まるで、壇さんを守るためのアラームのように、
私が近づけば近づくほど、「くわーーーーんきーーーん」…。
仕方なく壇さんから5メートル離れてのインタビューになってしまいました。

ところが、壇さんは、いやな顔ひとつせず、
「私がスタンドマイクにしたのがいけなかったのかしら」と、
心遣いをみせてくださり、真っ青になった関係者をせめることなく、
おしまいまで笑顔をたやさず、舞台挨拶を勤めてくださいました。
すばらしい劇場の設備に驚きつつ、
劇場の、職員の、皆さんひとりひとりと言葉を交わし、
映画作りをおえて、それを上映する劇場の人の協力に、
何度も何度もお礼を、言っていた彼女の、
さらなる活躍を心から祈った、気持ちのよい夜でした。
 
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