いくつになっても新年を迎えると、すがすがしい心持ちになるもんですね。

今年こそはと、これまでの怠け癖・不義理をあらためて…、
リセットの当座は、非常に気分も充実、やる気満々で、
しばらくは過ごせるのですが、
今年は「ちょっと、ちょっとちょっと…」なんともついていないのです。

１月６日、年の初めの「金杯」も、
狙ったブラックタイド（あのディープインパクトの兄）が惜しくも３着、
馬番連勝で勝負してパー。
３日間連続開催に性懲りもなく競馬場に通って、
起死回生をもくろみましたが、１度も馬券は的中せず、
新年早々、財布はスッカラカンノカン。
初夢宝くじに望みをつなぎましたが、ばらで２０枚買って、
一枚も、２００円さえもあたっていなかったのです。
ねー、いくらなんでも、嫌になってしまうでしょう？
去年を振り返れば、新年早々、
東西の金杯的中ホクホクのスタートだったのでした。

しかし去年は、３月に大病をして長期入院なんて、
ひどい目にあいましたから、今年のこの幸先の悪さは、
還って良いのではと、思い始めているのです。
「禍福は糾える縄の如し」
「災い転じて福となす」
「じたばたしないで、待てば海路の日和あり」
「人間万事塞翁が馬」
なんーてね。
やたらと故事成句にこだわる、打たれ強い近頃の私であります。

皆さん、あけましておめでとうございます。

皆さんのお正月は、いかがでしたか？
我が家は、京都に行っている大学生の娘も帰郷し、
ロッカーを気取る法大生の息子、
そして愚妻にバーちゃん家族そろって、
女房の郷・水戸で、新年を迎えました。

元旦は寝て過ごし、２日に我が家吉例の「大洗磯前神社」へ初詣。
のんきな娘の就職戦線突破と、脳天気な息子が真心に立ち返って
ちゃんと学校に行くこと。
そして、 家族全員の健康を祈ってきました。
太平洋の荒波の真ん前に立つ神社の前で深呼吸。
さすが、いつも土曜早朝すっている有楽町の空気とは、
比べ物にならない磯の香りを含んだ、爽快でおいしい空気でした。
（屋台の焼きイカの香りもただよっていた。）

帰ってからは、箱根駅伝の中継にかじりついてました。
何しろ私…、この駅伝が、大好きなのです。
（自分が走るのは、無理ですが…)
少年時代、地元広島・中国新聞主催の「中国駅伝」で、
最終区のコース沿道で、地元ラジオの中継を聞きながら、
当時、八幡製鉄の君原、クラレ・寺沢、竹原、陸協・采谷という
その頃、ニッポンを代表するランナーの走りっぷりを、
目の当たりにして、興奮していたほどです。

我がニッポン放送も一時期、箱根駅伝を中継しましたが、
私も９２年から９６年まで、往路ゴールと復路スタートの、
中継を担当していました。
当時、元旦にお雑煮を祝ってから箱根に向かい、
スタッフ宿舎の宮城野にある「いなば山荘」に入って実況の準備をし、
２日夜には、名物の牡丹鍋（いのしし）に舌鼓を打って、
英気を養っていたことを思い出しました。
いやー、うまかったなー獅子肉…！
あのころは、母校中央大学も強かったなー（今年は、とほほ第８位）などと、
昔を懐かしんでいました。

あの頃、どうやってニッポン放送が、箱根駅伝を中継していたと思います？
往路ゴール・復路スタート地点の芦ノ湖駐車場前の、
沿道に高さ５メートルの脚立を立てて、
其のテッペンに実況アナの私が座り、
競馬中継用の双眼鏡をのぞきながら中継するのです。
もう一人、ディレクターの仕事は、黒山の人だかりになっている観衆が、
脚立を倒さないように、下にいて両手で支えてくれるのです。
あまり、この姿はとても女房子供に見せられるものではありませんでしたよ。
ちなみに、日本テレビは、下を見下ろすマンションの、
２階のベランダに豪華な風除けの着いた放送席でした。

ラジオって、多人数で製作するテレビと違って、手作りなんですよ。
今年も「栗村智のおはよう散歩道」は、丁寧に手作りで、
皆さんのお耳にお届けしますので、何卒宜しくお願いいたします。

いよいよ、押し詰まってきましたね。
我が家も切羽つまっての、やっつけ大掃除。
お陰で今朝は、背筋は痛いは、腰は張るはで、
体力の衰えを痛感しています。
当方は２階の僕の部屋、２階のトイレ・洗面台と
こまめに掃除したなと自画自賛。

ところが、我が妻の私を見る目が冷たいのです。
なんでかーと思ったら、その理由がわかりました。
なんと、お隣の内山さんのご主人が働く働く。
丁寧に洗車しているとおもったら窓拭き。
まわりに落ちてる落ち葉をきれいに掃除してるなと思ったら
障子の張り替え…と瞬く間にやってのける働きぶり…。
それに引き換え、うちの亭主は…、てな目だったのです。
お隣に、働き者に「超」のつくご主人がいるのはヒジョーニ迷惑です。

今年は、２９年間のスポーツアナウンサー生活から転向した、
節目の年でもあり、部屋の掃除も例年に増して時間がかかったのです。
２９年間、毎日毎日、スポーツ新聞を切り抜いて貼り付けた
スクラップ帳の処分だけでも、２日はかかってしまったのです。
「大杉の本塁打めぐり中断１時間１９分」という見出しが、
我がスクラップ帳の記念すべき第１ページ。
そう、昭和５３年１０月２２日から、
１日も休まずスポーツ新聞を切り抜いてきたのです。
子供たちが小さかった時、休暇で旅行に行っても、
必ず朝、新聞を切ってからでないと遊んでやれないという徹底ぶりでした。
１年で約１０冊、合計３５０冊に膨れ上がっていた、
物置の帳面の３分の１を処分しました。
淡白にさっさと、ひもでしばるつもりだったのですが、
１冊１冊に思い出がしみこんで、ついそれに目を落としては手が止まり、
まるまる２日かかってしまったというわけです。

おまけにカミダニに食われて、かゆいの何の…。
たくさんの思い出が浸み込んだスクラップ帳は処分しましたが、
しっかりその経験が、私の体にしみこんでいます。
１０月から担当しているこの番組に、
その経験の一端がにじみ出てくるような、暖かい放送にしようと思っています。

明日３０日が、今年最後の放送です。
今年１年御愛聴頂き、ありがとうございました。
来年も、宜しくお願いいたします。

真っ白に雪化粧した富士山を見ながら、
ゴルフを楽しんできました。（スコアはともかく）
今年で１４回目を迎えた「まると会」
（神宮、横浜スタジアムなどで警備を一手に担当している
日本総業グループの樋口丸人社長主催）は、
野球関係、警備関係報道関係と様々な方面から、
参加者がそろう毎年楽しみにしている催しで、
スポーツアナウンサー時代から毎回参加しています。

樋口社長の趣味多彩明るい人柄にひかれて、
プロ野球界からも忙しいスケジュールを調整して、
１年に一回の懇親コンペなのですが、
ここにあのヤンキース松井秀喜選手も
ルーキーの時から皆勤で、顔を出してくれるのです。
松井選手が、星陵高校時代、全日本代表で台湾遠征をした時、
台湾球界に親しい人の多い樋口社長の引率でいったのが、
知り合うきっかけだったそうですが、
その折、ひとかたならぬお世話になったのが縁で、
どんなに忙しくても、苦手な早朝集合でも、
それほど好きではないゴルフにもかかわらず、
にこにこ我々につきあってくれるのです。
いつまでもお世話になった人を忘れない
松井秀喜の義理堅い誠実な人柄に、毎度の事ながら感心してしまいます。

私にとって、今年３月大病をしてから久しぶりのゴルフで、
体力が続くか、若干不安だったのですが、朝一番ゴジラ君は、
「だいじょうぶ？栗さん無理しないで気楽にやろうね。」との
やさしいお言葉・・・。
「く・く・く・・・」感涙にむせんでしまいましたよ。
彼自身今年は、これまで経験した事のない大きなけが（左手首骨折）から、
復帰して間もない状態なのにですよ。
こちらが、心配しなければならないのに・・・。
あまり好きではないゴルフに、
あっちこっちジグザグに疾走するゴジラの姿を見て、
来季の活躍を確信しました。

参加者８３人中、ゴジラ松井第７３位、
かくいう私は、それから一人はさんで第７５位・・・。
松井選手と同じくフェアウエイは、ほとんど歩けず森林警備隊ゴルフでしたが
ポカポカ陽気にも恵まれ楽しい１日を、すごしてきました。
ちなみに、我が親愛のヤクルトスワローズ宮本慎也選手は、
「OUT45・IN42・NET75」で、第１７位でした。
えっ僕と松井選手のスコア？
それは、もう少し上達してからご披露することにいたしましょう。

９日の放送で、布施明「シクラメンのかほり」というリクエストに添えて、
「シクラメンって新しい木材の香りがするんです」という、
ラジオをお聞きの聴取者の方の言葉が添えてあって、
われわれスタッフ一同初耳で、ずいぶん悩みましたが結論が出ました。

先日、江本孟紀さん主催のクリスマスパーティー兼忘年会が、
都内のホテルで行われ、その目玉・お楽しみ抽選会で、
なんと、高級シクラメンの鉢植えが、不肖私に当たったのですよ。
重い思いをして自宅に持ち帰り、
そう、もちろん鼻をかんでしっかりと、その香りを観賞しました。
かぐわしい香りと思っていたのは胡蝶蘭で、
シクラメンは、花特有の香りというより、
やっぱり「お金をかけて建てた新築のおうちのにおい・・・」
そう！まさに新しい木材のような、香りなのでした。

「栗村智のおはよう散歩道」を担当するようになって、
日の出の美しさに感動するのとあわせて、
リスナーの皆さんからのメール、おはがき、ファックスで、
たくさんの新しい発見をしているのです。

今週は、そのお聞きいただいているリスナーのみなさんに、
お返しとして「総額１０万円の旅行券」が抽選で当たるほか、
いよいよ先々週からご案内している
「家族と見た、あの日のテレビドラマ主題歌リクエスト」の発表です。
どうぞ、お楽しみに！