1242 ニッポン放送
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みのりの日記
栗村 智
栗村 智
 
diary
11月30日
見台・ひざ隠し・小拍子
地球温暖化でどうなることかと心配していた東京地方も、
しっかりと冬の訪れを告げる木枯らし。
そして、ここ数日の冷え込みに、震え上がりながらも
なんとなく安心している今日この頃。

今、私が最も楽しみにしているものが、
まもなく完成するのです。
それって、なに???
実は上方落語には欠かすことの出来ない
「見台・ひざ隠し・小拍子」なんですよ。

今、NHK朝のテレビ小説「ちりとてちん」でも、
上方落語家の暮らし、修行などの描写が盛んに出てきて、
おなじみになったのではないでしょうか。
ちょうど、金曜日放送の中で、
噺家としてスタートする主人公・きよみが、
師匠に基本を教わるところで、
見台・ひざ隠し・小拍子が登場しています。

上方落語本場の関西なら、結構このセットはあるようですが、
東京には、国立演芸場、横浜にぎわい座、米朝事務所・東京の
3箇所しかないんですよ。
上方落語の真打ち・笑福亭鶴光さんが、
本拠地を東京の寄席に移されているのに、
東京の定席にも置いてないものなんです。
鶴光師匠は、講釈師の釈台を代用してます。

今年3月、我がニッポン放送・イマジンスタジオで開いた、
笑福亭鶴光一門会では、米朝事務所さんのをお借りしてやりました。
これは、関係者として恥ずかしく思ったわけで、
何とか、ニッポン放送でも用意できないかと東奔西走!
ついに、日曜大工の得意な知人に頼み、材料費を値切り倒して、
ヒノキの見台・ひざ隠し・小拍子が、まもなく出来上がることになりました。

世はまさに落語ブーム!
東京では、ちと縁の薄かった上方落語に、
なじんでもらうチャンスですもんね。
出来上がった暁には、鶴光・鶴瓶兄弟会とか、陽気で明るくにぎやかな、
上方落語の会を企画しようと張り切ってるんですよ。
11月13日
「朝イチ青空寄席」へのご来場、有難うございました!
「ザ・ラジオパーク2007in日比谷」に、
たくさんのご来場、ありがとうございました。
11日日曜日の「栗村智あなたと朝イチバン 朝イチ青空寄席」。
あいにくの雨模様の中、テント二つぶち抜きの会場に、
ぎっしり満員の皆さんの姿を高座から見て、感謝感激雨あられ!
嬉しかったです。

ただただ落語が好きで好きで仕方のない私・栗村と、
吉田尚記アナ、中央・慶応・日大芸術学部の落研生の素人落語に、
熱心に耳を傾けていただいたことに舞い上がってしまいました。
浅草・伝法院通りの古着屋で買った羽二重の羽織も、
高座で練習通り脱げましたしねっ。
噺は「鼻ほしい」という、今では、あまりやり手のいないネタですが、
その昔、昭和48年、がらがらの池袋演芸場に10日通って、
その3日目、5日目、8日目に、
故・三遊亭円弥師匠に最前列から噺を注文して、まるで弟子入りして、
さしで、サンベン稽古をつけてもらうような恰好に仕向けて覚えた
思い出の一席だったのですよ。
その当時、円弥師匠もよくやってくれましたよねぇ。

久しぶりの高座は、心地よく癖になりそうですが、
私のあと、トリで高座に上がってくれた本職の若手落語家、
春風亭一之輔さんとの差を歴然と感じて、
無理をお願いして、雨の振る中お越しいただいてよかったなと思いましたよ。
私も足元がぬかっていて、着物に着替えてから、
会場まで歩く間に、後跳ねが着物の後ろ側に
まるで百一匹ワンちゃんみたいな模様が出来てしまいました。
曲がりなりにも絹物なので、洗い張りに出すことになり、
結構お道楽も高くつきましたが、ものすごく楽しかったですよ。
お聴きいただいた皆さんはいかがでしたか?
そのあたり、若干心配なのですが…。
11月10日
なぁんで、雨なの!?
いやぁ、お天気が、気になりますねぇ。
「ザ・ラジオパーク2007 in日比谷」。
今週土・日、日比谷公園で賑々しく開催なんですが…。
天気予報が…!!!
特にわが「栗村智 あなたと朝イチバン」初のイベント、
「朝イチ青空寄席」と銘打って、
11日・日曜日午前9時30分〜11時30分まで
日比谷公園「にれのき広場」特設テントで行いますが、
足元の悪い中、お客さんに来てもらえるのか、非常に不安なんですよ。

金曜日、テリーさんもたい平師匠も
「栗村さん、ずぶ濡れでやるんでしょうか?ひっひっひ!!!」
どうやら、人の不幸を喜んでる節がありますねぇ…。
何しろ、ネーミングが「朝イチ青空寄席」ですからねぇ。
ま、外は雨でも“心は青空”で、がっ、頑張りまぁ〜す。

さて、先週日曜日、東洋大学「白山祭」で学生主催の寄席があり、
そこへ今、落語芸術協会で、指折りのお二人の噺家さんが呼ばれまして、
「笑福亭鶴光・瀧川鯉昇二人会」をやったのですよ。
お二人の陣中見舞いで、東洋大学大教室の横の楽屋に伺いました。
当日は、雲ひとつない秋晴れで、500人収容の会場は
大入り満員札止め状態で大盛況でした。

それから、わずか一週間で、この週末の雨の予報…。
そりゃあ、ないじゃないですか!
あぁ、ぼやけるだけ、ぼやきました。

当日、会場は、大きなテントを二つぶち抜いて、
雨にぬれないようになってますから、ぜひ、お越しくださいね。
さっ、噺の練習しなくっちゃ!
10月25日
番組初!公開イベント(寄席)やります!!
今週の「あなたと朝イチバン」でもご案内する予定ですが、
今年もやりますよ、ラジオパーク!
正式には「ザ・ラジオパーク2007 in日比谷」というんですが、
11月10日(土)と11日(日)の2日間、日比谷公園で開催します。

各番組が、それぞれの番組のカラーを出したイベントを予定していますが、
今年は私も「あなたと朝イチバン」初の公開イベントとして、
昔の中央大学落語研究会時代を思い出しながら、落語を披露することになりました。
場所は、日比谷公園内「にれのき広場」。
テントを2つぶちぬいて、高座を作ることにしました。

日時は「11月11日(日)午前9時30分〜11時30分」です。

ニッポン放送のパーソナリティには、結構、学生時代、落語研究会に所属して、
着物きて、落語喋ってた人が多いんですねぇ。
「ラジオビバリー昼ズ」の高田文夫さんは、
談志師匠門下で立川藤志楼、日本大学芸術学部・落研OB。
ハッピーパラダイスの三宅裕司さんは、明治大学落研OB。
そして私、栗村智が、中央大学落研OB。
さらに、ミューコミの吉田尚記アナウンサーが慶応大学落研OBてな具合です。

そんなわけで今回は!
「栗村智 あなたと朝イチバン<朝イチ青空寄席>」と題してやります。
副題は“わが懐かしの落研時代”。
お時間のある方は、ぜひ、遊びに来てくださいね。

中央大学・慶応大学・日本大学芸術学部落語研究会の現役学生、各校1人ずつ。
そして、学生時代を思い出して、私と吉田アナ。
それだけでは、来て下さった方も疲れるでしょうから、
本職の噺家さんで、日大芸術学部落研OBの「春風亭一之輔」さんに、
模範演技をしてもらうことにしました。
もちろん、アシスタントのフッチーも、
高座返し(座布団をひっくり返す役)で参加します。
 
私もさっそく、落語はまずくとも、恰好だけは噺家もどきにしたくて、
正絹羽二重の黒紋付の羽織を昨日買いました。
「ナニも、そこまでしなくても…」とお思いになる方も
いらっしゃいましょうが、今回は私、結構“マジ”なんですっ!
いくらしたかって?
大枚「8000円」!
浅草・伝法院通りの古着屋さんに、自分のサイズにピッタリ合う出回り品を、
1ヶ月かけて探して貰った「掘り出し物」ですよ。

昨日から、噺の稽古もしないで、
高座の途中で格好良く羽織を脱ぐ稽古ばかりしています。
何しろ、大好きだった志ん朝師匠の、高座での羽織の脱ぎ方が、
格好良かったものですから…。
ま、冷たいこと言わずに「あなたと朝イチバン」をお聴きのあなた、
番組初の公開イベント…、ぜひ、朝から一緒に笑い(?!)ましょう!
よろしくお願いいたします。
10月19日
あなたの初めて聴いたレコード、初めて買ったレコードは?
「栗村さん、初めて聴いたレコード、初めて買ったレコードって覚えてますか?」
番組スタッフに訊かれるやいなや、as soon as…
「聞いたのはね、従兄弟が大の三田明ファンで一緒に聞かせられた、
“街に泉があった”だなあ…。
え〜っと、初めて買ったレコードは、ビクターレコードから出てた、
3枚組LP「柳家小さん落語集」なんだよなぁ…」

みんなに失笑されたんですが、本当なんですもん。
高校一年生・春の学園祭に間に合わせようと、
小さん師匠の「粗忽長屋」「出来心」を、
毎日毎日、親父が買ってくれたポータブルプレイヤーの前に座って
針が擦り切れるほど聴いて覚えたんですよ。
傍で見られてたら、まさに志ん生師匠の落語のくすぐり「蓄音機の犬」…、
ビクターのマスコット犬「ニッパー君」でしたよ。

その後、岡崎友紀ちゃんの大ファンになってしまい、
リリースされたレコード全部買ってましたね。
新譜の度にわくわくして、丸い盤の上に針をおく…、イントロが出てくる…。
この瞬間が、もぉ〜たまらないのですよ。

今週は、きっと誰にもあるでしょう。
「初めて聴いた、初めて買った、思い出のアナログ盤リクエスト」を、
お送りします。
おっきなプレゼントもありますからね!
土曜の朝は「あなたと朝イチバン!」で!!
 
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