流通ジャーナリスト金子哲雄さんが
肺カルチノイドという重い病気と戦っている事を知ったのは
今年の夏のはじめ頃でした。
本当のことを教えてくれと金子さんのスタッフに迫ったのは、
金子さんの咳きこみ方が普通じゃなかったからです。


金子さんは自分の病気がいかに難しい病気か知りながら
それを微塵も感じさせず持ち前の明るさを周りにふりまき続けました。
8月13日、鼻に酸素吸入機の管を通した状態で生放送にのぞんだ金子さんは、
「もうスタジオにこれないと思っていたから嬉しいんです!
朝起きたら調子よくって!」と、CM中に明るく言ってました。

8月下旬、金子さんの容体がいよいよ悪いと聞いて
どうしてもという思いで自宅へ向かいました。
金子さんは、突然の見舞いにとても喜んでくれて、
玄関に入った時から、
奥で金子さんのありがとうと泣きじゃくる声が聞こえました。
部屋に入ると、少年のように小さくなった金子さんはベッドに座って、
この病気と向きあった一年半を饒舌に話してくれました。
それはまるで番組の時のようなあの金子節でした。
「東京タワーの足元にお墓を決めたのは、
東京タワーを見る度に
金子哲雄を思い出してくれたらって思ったんです」
金子さん、あなたの事を絶対に忘れません。

この3日間番組でもテレビでも金子さんのことを
たくさん話しました
その隣にはいつも金子さんがいて
笑ってたような気がします