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11月12日 |
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|| 母は強し |
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清水久嗣です。
ある晴れた昼下がり。
集合住宅の中庭から
ベランダにガツガツと音をたてるようにあらわれた
「小さな来訪者」
カマキリでした。
黄緑色の大きなカマキリが壁沿いをフラフラと
何かを探すように彷徨っている姿を
久しぶりに見て
虫取りをしていた小学生を思い出しました。
それから数日後、
ベランダのエアコンの室外機に
茶色い乾いた物体を発見。
間違いなくカマキリの卵です。
「先日のカマキリは、きっと産み場所を探していたのかな」
と思いつつ、
室外機で卵がふ化したら大変!
と思い除去することも考えていると…
向かいの壁に張り付いて睨みをきかす母カマキリの姿が!!
動きはありませんが、顔はしっかりと卵のほうを向いています。
母の威厳、というかそのオーラに圧倒されて
とりあえず、卵を除去するのはやめました。
それから1日たって、2日たって
母カマキリの動きはありません。
そして3日たって
壁の下で母カマキリは横たわっていたのです。
卵を守ろうと最後の最後まで睨みを利かせていたのでしょう。
そんな姿にジーンときて、
卵を取り除こうという気持ちは
代わりに卵を守ってあげようという気持ちに変わりました。
さすがにこれからの時期にエアコンの室外機だと
危険ですから、どこか場所を移して
来春の子供たちのふ化を見届けようと思います。
とか何とか言っても
カマキリがふ化したらどうしよう…。
昔、実家で大量のふ化を目撃しているだけに
期待と不安が半々です。
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