株式会社トリップデザイナーが、
車椅子を利用している訪日旅行者にも観光を楽しんでもらえるように「バリアフリーツアー」を開発しました。

東京2020に向けてますます需要が高まってくる「バリアフリーツアー」ですが、なかなか日本ではそういったツアーのプランはないのだそう。
今回報道向けのバリアフリーツアーに同行してきました!

ゲストは、
車椅子陸上選手の中山和美さんとアクセシブル・ジャパン代表のグリズデイル・バリージョシュアさん。
(アクセシブル・ジャパンは、身体に障がいを持った訪日旅行者向けに日本のバリアフリー情報を発信しているサイトです。)

両端の女性の方はガイドさんで、真ん中右は中山和美さん、左はジョシュアさん。

私が参加したプランは、渋谷から明治神宮へと散策するコースでした。
まずはスクランブル交差点

やっぱり人通りが多いのですが、気になったのは信号が変わるまでの時間。
ジョシュアさんは電動車椅子を利用されているのであまり速度が出せないのですが、人通りが多い割に信号が変わる時間が短いので渡りきる前に赤信号に変わってしまうんですよね・・・

原宿キャットストリートを通って表参道へ。
座談会をしてから明治神宮に到着。


明治神宮は本堂に行くまでに砂利が敷き詰められているのですが、去年の11月から砂利のない道が舗装されました。

この道を通り、スロープを使って本堂へ。


このバリアフリーツアーを開発した株式会社トリップデザイナー代表取締役の坂元さんは、
移動の動線を考えながら都内の段差の多さに驚いたそうです。
ツアーを作るときに大切にしたことは、人気スポットを入れつつもバリアフリーが整っている施設を組み込むこと。
ガイドさんも通訳案内のほかに、重度訪問介護従業者養成研修を受けているそうで、ホスピタリティのあるツアー内容になっています。
日本を訪れる外国人観光客の方々に快適に旅行を楽しんで欲しいと願いを込めて作られたこのツアーは、訪日観光客の方だけではなく国内にお住まいの方も利用できるそうです。
東京観光バリアフリーツアー

海外遠征の多い中山和美さんいわく、
海外はフレンドリーな人柄で、困っていると気さくに声を掛けてくれる人が多いそうですが、日本はまだソフトの面=気持ちの面では海外よりも遅れていると感じるそうです。

バリアフリーツアーに参加してみて、
ツアーそのもののホスピタリティは本当に素敵なものでしたが、ハードの面のバリアフリー化が進む中、私たち一人ひとりのほんのちょっとの気遣いの大切さを改めて感じました。

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