あさナビ

2019.05.10

製硯師の青柳貴史さん語る”硯”の世界

5月6日(月)からは、

製硯師の青柳貴史さん登場。

筆・墨・硯・紙の文房四宝を扱う 浅草に見せをかまえる

書道用具専門店「宝研堂」の4代目。

一般的に硯職人は分業制。石を切り出す・加工する・研磨する…など、

製硯師はそのすべての工程に携わり、流通での販売のプロデュースまで行う、

硯についてどんなことにも対応できるプロフェッショナル。

その仕事術、そして硯の世界について伺いました。

 

・宝研堂のHP コチラ

 

・インスタグラム コチラ

 

・著書「製硯師」 コチラ

 

・モンベル「野筆セット」について  コチラ

※「野筆セット」は完売と表記ありますが、

次回入荷は今秋の予定です。

 

 

5月6日(月)  製硯師とは、 

製硯師とは、硯を作る人。

製硯師という肩書きは一般的ではなく、自身の父が名付けてくれた。

普通の硯職人は分業制で成り立っているが、

製硯師とは、どこに硯に適した石があるか調査、砕石し、硯をデザイン、加工、製作するまで

全般に渡って技術も持ち、さらに壊れた硯の修理、古い硯を修復する

硯に関しては何でもできるプロフェッショナルだと考えている。

 

墨の黒さは化粧仕上げてして黒くしている。

硯とは、墨を擦りおろせる石でできている道具。

墨に向いている石は墨をよく噛んでくれる石で、墨との適合性が求められる。

本場の中国は元より、最近ではノルウェーでもそうですが、適した石はまだまだ未知数。

 

5月7日(火)  製硯師として大切にしていること 

筆・墨・硯・紙の文房四宝を扱う

昭和14年創業の書道用具専門店「宝研堂」の4代目。

一番黒い硯、黒い墨が作れる硯というものも存在している。

黒々見える硯もありますし、あまり黒を目立たせないように作られた硯もある。

本場は中国。墨を溜めるとことと擦り下ろす所の割合は、8:2。

佇まいも凛としていて、黄金比である。

製硯師とは、芸術家ではない。自分で作った硯に名前を彫らないようにしている。

名前を彫ると作家性が出てします。

一番重要なのは、墨をする部分に良い材を当ててあげることが仕事。

硯の完成は、使った人に育てられたのちに完成を見ると考えている。

 

 

5月8日(水)  墨と硯の楽しみ方 

硯の発祥は大昔、絵画壁画のパレットが前身。

秦の始皇帝の時代よりも少し前から書体が書かれるようになり、

その頃、毛筆が使われるようになり、それで硯も必要に伴い発達するようになった。

一番大事だと思うのは、ハートフルな筆記用具として生活に寄り添って使ってもらうこと。

そのために材料があって、どう加工していくか、それを大切に仕事をしている。

自身は普段から筆記用具としてFAXなどにも使用している。

墨の中には香料が含まれている。水と温度で反応して香りが出る。

人肌程度の硯と常温の水で墨を擦って香り楽しんで手紙を書く。

普段からもう自分の生活に取り入れて、

それは自己満足しているようなものかもしれないですけれど

すごく贅沢な時間として楽しんでいる。

 

5月9日(木)  4代目としての思い。 

4代目ということで家業を継ごうと決意したわけは、

小さい頃から自身の遊び場は祖父と父が働いていた工房だった。

近くには硯、毛筆、書道に囲まれて育った。

綴りを作っているという父の背中っていうのは、多くのことを教えてくれていた。

病院で入院している祖父への見舞いに際しても硯への思いを感じた。

祖父への見舞いを済ませた直後、

自身も生涯をかけて挑む仕事だと決意し、大学をやめ中国へ修行に向かった。

硯とともに、文化と社会貢献ができれば、亡くなった祖父への思いを伝えられたかと

認められるかもしれない。

 

5月10日(金)  書を楽しむ 

日常生活の中でこの文字を書くという機会が少なくなってきていますが、

とある本を書こうかと思って編集者の方と1回目の打ち合わせをした時に、

「青柳さんのやりとりは毛筆にします」と宣言された。

毎回届く手紙は毛筆を楽しんでいるようだった。

その彼が、毎回返信を期待しない自分がいると答えた。

その話をされた時に,やはり経済生産性に関しては本当にないものだと思うんですって

と言われた、最悪届かないかもしれないというものに思いを乗っけておくるっていう事をやっている時に、書く時間とはリラックスする時間で、墨を擦っているときに送る相手のことを気遣う道具だと

気づいたと話してくれた。

書道と毛筆とは異なるもの。書道は書の道。

毛筆は、筆記用具で普段の字で書くことだけど、ゆっくり墨をすって書くもの。

モンベルから携帯毛筆セット“野筆”を共同開発した。

気軽に書くことを楽しんでもらいたい。

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